仏式では、枕飾りが整うと、遺体の手を合掌させて数珠を持たせ、掛け布団の上から胸の位置に小刀を置きます。刃先は足元に向けます。刃物は、悪霊から故人を守る魔よけの意味で置かれることから、「守り刀」といわれています。そして、故人が無事に仏の座へ着けるように僧侶に経をあげてもらいます。この初めての読経が「枕経」です。最近は、住宅事情などもあって、枕飾りや枕経を省略し、すぐに納棺して祭壇をしつらえることが多くなりました。神式の場合も、ほとんどが仏式と同じですが、守り刀を遺体の上に置かずに、枕直しの机の上に置きます。キリスト教は、プロテスタントでは牧師が、カトリックでは神父が聖書を朗読して、故人が安らかに天国へ召されることを祈ります。遺体の胸の上には、守り刀に代わるロザリオが置かれます。
絹地の腹帯はほとんど用いられなくなり、祝い用に「寿」印などを入れた白木綿のものを、安産祈願の神社やデパートで求めるのが一般的です。ふだん用にもこれを使います。また、最近は最初から、実用的な妊婦用ガードルを使う人が増えています。妊婦の実家から贈るというならわしどおりにする必要もないでしょう。帯祝いも夫婦、両親などの身内で簡単な祝いの膳を囲むのがふつうです。帯の巻き方、ガードルのつけ方は病院で指導してもらえるので帯親をたてることも少なくなりました。また、妊娠5〜6か月の安定期にはいったら、仲人、親戚、友人などに知らせます。といっても、無事に出産するまでは、必要以上に知らせることもありません。親戚のどこまで知らせるかは、双方の親に相談するとよいでしょう。報告の方法は電話でも手供でもかまいませんが、「妊娠」といわず「おめでた」などの柔らかい言葉で伝えます。報告を受けたほうは「おめでとうございます」の言葉や手紙を出すだけで充分ですが、何か贈りたいときは妊娠中に役立つものを。何枚あってもうれしいマタニティウエア、妊娠・出産に関する家庭医学書、育児書、胎教用のCDなどが喜ばれるでしょう。
いつの時代からか、披露宴に二次会がつきものになりました。それだけ大勢の人に祝ってもらいたいという新郎新婦の気持ちなのでしょうか。祝い事は派手なほうがいいというわけでしょうか。さて、二次会。一般的には会費制で行われています。会費の範囲も5千円〜1万円が普通。ですから、会費さえ払えば恥をかくことはありません。でもそこはお祝い事。一次会に呼んでくれなかったと気を悪くせず、おつき合いの範囲で会費以外の贈り物をしたいものです。二次会のみに呼ばれるのですから、つき合いの深さはすごく親密ではないはず。こんな場合は、二次会に出席する友人合同で品物を贈りましょう。友人が見つけられなかったら、もちろん現金でもかまいません。1万〜2万円でいいでしょう。祝儀袋に入れ、受付で会費とは別に出します。受付で固辞されたら、会場で直接手渡しします。あなたの印象もアップすること間違いなしです。