ユーグレナは、培養タンクで工業的に培養することが可能なばかりではなく、良質のタンパク質やビタミン類を多く含む、非常に栄養価の高い生物であることがわかってはいますが、残念ながらDHAはほとんど含まれていません。ところが、ハリマ化成の研究所のスタッフが行った実験では、ユーグレナを培養する時にちょっと工夫してやると、DHAやEPAなどのQ‐3高度不飽和脂肪酸をユーグレナ白身の細胞内に蓄積する性質を持っていることがわかりました。また、数種類のビタミンについても同じことがわかっています。つまり、ユーグレナの培養方法をこれまでのものと変えてやることによって、非常に栄養豊富なユーグレナが培養できるのです。ユーグレナにDHAやEPAを豊富に含ませることができれば、食物連鎖によってワムシやアルテミアにも豊富に含まれ、稚魚にそれが伝わることは明らかです。ただ、海産クロレラをワムシのエサとして培養すれば、EPAを含んだワムシを供給することができるのですが、(1)海産クロレラを培養するには、大規模な設備が必要なこと、(2)培養作業などに多大な労力が必要なこと、(3)安定供給が困難なこと、(4)EPAよりDHAのほうが稚魚の育成には適していること、そして、(5)アルテミアは海産クロレラを消化できないこと、などの理由から、ワムシやアルテミアにQ-3高度不飽和脂肪酸、とくにDHAを簡便に含ませる方法が望まれていました。その方法をハリマ化成が開発したわけです。
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