老いのしくみなどを研究する学問の分野を「老年学」といいます。この分野には、レナード・ヘイフリックというとても有名な米国の研究者がいます。ヘイフリックは、「人間の細胞は30回以上は分裂しない」ということを証明した人です。この研究も、人間にはかならず寿命があることを裏づけています。このヘイフリックが、命や老いを研究しつづけてきた観点から、次のような問いを発しました。「生理的な老化は病気なのだろうか」医学は長らく、老化は悪であり克服すべき対象で、死は敗北だと考えてきました。そして、人類を苦しめてきたさまざまな病気の治療法を見つけ出し、人間の寿命を延ばすことに貢献してきました。しかし、人がここまで長生きするようになった今、この考え方も問い直されるようになってきました。もし、生理的な老化が病気なのだとしたら、お母さんの中で命が芽生えた瞬間から人は自然と病気の方向に進みはじめていることになります。だとすると、お腹のなかの赤ちゃんや生まれたばかりの赤ちゃんの体も、積極的に「改造」してもよいことになってしまうではないか、とヘイフリックは考えたのです。ふつうに生まれてくる赤ちゃんに、「老化は病気だから治療しよう」といって医者が手を出せば、大きな問題になるだろうとヘイフリックは言いました。私たち人間の体は、お母さんの体の中から出てきて、若いときに成長し、そして老いていき、やがて死を迎えます。この過程は、私たち人間のような生き物がもつ、ごくふつうのしくみです。この老いを病気と捉えるのはいかがなものか、という根本的な疑問をヘイフリックは投げかけたのです。この疑問は、大切なものだと思います。
[参考サイトのご紹介]
ポーラのエイジングケアについて
http://www.pola.co.jp/agingcare/
Anti Aging Alliance(アンチエイジングアライアンス)宣言
http://www.pola.co.jp/company/AAA/index.html